先日、博多発東京行きの新幹線の台車で亀裂が見つかって、事故にこそなりませんでしたが、大きな騒ぎになりました。
博多駅を出発してから、異臭や異常音が発生し、保守担当者も異変を確認、運転をやめるように進言したにも関わらず、JR西日本は走行を続け、JR東海に対し「異常なし」として引き継いでいたとの報道でした。
結果、名古屋駅で運転を取りやめ大事故にはならなかったものの、台車は破断寸前で脱線の危険もあったということでした。
事故後の様々な報道の中で、原因や対応に対する専門家の話や、コメンテーターと言われる人たちの様々な意見が出ていました。
その中で気になった話がありました。
それは、「JRの保守点検の現場においても、人不足により技術の継承が行われていない」という指摘と、「今後はその人不足を解決するために、AIを活用したロボットによる保守点検に置き換えていかなければならない」というような意見です。
確かに、単純作業、危険な場所や危険な単純作業については、ロボット活用の有効性はあると思うのですが、現場における技術継承という点では、AIといえども簡単なものではありませんし、やはり人間の経験や五感による感触といったものの技術は未来の日本にとっても非常に重要なものだと思います。
現場での技術継承が希薄になれば、日本の技術の進化も止まってしまうのではないでしょうか。
今ならまだ、日本には継承すべき技術が沢山あります。
それを継ぐ次の世代をいかに増やしていくかということに本気で取り組まなければいけないと思います。
弊社は、この技術を継承する人材を増やし、育成するという課題に本気で取り組みながら、日本の次代を支える電気工事業界作りというものに挑戦したいと思います。